引張強さ

[tensile strength]

抗張力ともいう.引張試験における最大引張荷重FMAXを試験片平行部の原断面積A0で除した値σB. σB=FMAX/A0.

純チタンの場合は,純度によって270~620MPaの幅がある.酸素・窒素・炭素などの元素をふくむと強度がいちじるしく高くなるが,その反面延性が低下する.最密六方構造のhcp相を基本とするα型およびニアα型合金では500~1150MPaである.体心立方構造のβ相を安定化させる元素であるバナジウム・モリブデン・クロム・鉄などをふくみ,熱処理による時効硬化性のあるα-β型合金では650~1300MPa程度の引張強さであり,β安定化元素を多量に含有し,高い時効硬化性を有するβ型合金では1200~1500MPaの引張強さが得られる.

 

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