耐酸化性 [oxidation resistce] 高温の大気中または酸素雰囲気中で、金属が酸化に耐える性質のこと。
ほとんどの金属は、反応の自由エネルギーから、大気中または酸素雰囲気中では酸化する。
しかし、酸化がさらに進行するためには、生成した酸化皮膜を通って酸素が侵入するか金属が外に出て、金属と酸素とが直接に接し、酸化反応を継続しなければならない。
多くの金属では、酸化皮膜が酸素または金属の移動をさまたげるように作用し、酸化速度は、皮膜の厚さと共に、対数的または放物線的に低下する。
このように、保護性のある酸化皮膜が形成されると、耐酸化性は向上する。
ただし、保護性の酸化皮膜でも、金属の体積に比較して膨張・収縮が大きい場合には割れやはく離がおこり、保護性がなくなる。
純チタンやチタン合金は、表面に強固な酸化皮膜が形成されるので、常温以上の比較的低い温度での耐酸化性は非常にすぐれているが、500℃以上になると表面酸化がはげしくなり、合金中に酸素が多量に固溶するので、使用温度には十分な注意が必要である。