復水器[steam surface condenser]火力および原子力発電所の復水器は高温水蒸気をその排気端で冷却凝縮させ、復水として回収する装置である。
海水を冷却水とする復水器(チューブアンドシェルタイプの熱交換器)が使われている。
外径25.4mm、肉厚0.5〜0.8mmの管内を秒速約2mの海水を流して管外表面で水蒸気を水にもどすのだが、海水に対する耐食性がよい純チタン(工業用純チタン)溶接管が用いられている。
従来はアルミニウム黄銅管が用いられていたが、寿命が清浄海水で約10年で、徐々にではあるが腐食する。とくに原発の場合、腐食などのトラブルにより発電を停止すること自体、社会的な影響も大きいうえ、停止期間が長期にわたり損失も莫大なものになる。これが、より安全性の高い純チタン採用の理由になっている。信頼性をより高めるために復水器管のみならず、管を両端で支える管板も純チタン厚板にし、管端部をシール溶接して海水が高純度水中リークしないように対策がほどこされている。火力および原子力発電所の復水器は純チタンの大きな市場の一つである