チタン辞典 高機能性材料 2020年8月14日 機能性のすぐれた材料。材料を用途により耐食材料、高比強度材料、高機能材料の3つに大別した。強度も機能だと表現されることがあるが、耐食性と高比強度を除いた性能を機能性と分類した。チタン材料で高機能性材料に分類されるのは、生体用チタン合金、形状記憶合金、超電導合金、超弾性合金、超塑性合金などがある。...
チタン辞典 金属間化合物材料 2020年6月19日 2種類以上の金属元素から形成される化合物で金属とセラミックスの中間の性質を有し、強度、剛性が高温でも高く、耐食性にもすぐれている。チタンを含む金属間化合物としては、TiAl,TiNi,TiNbなどが実用化されている。TiAlは自動車のターボチャージャー、航空機ジェットエンジン低圧タービンブレードに、TiNiは形状記憶特...
チタン辞典 金属間化合物 2020年6月17日 金属元素同士が簡単な整数比で結合し、規則正しい配列をした結晶構造をもつ化合物。金属間化合物は構成元素とは異なる結晶構造と結合様式を有し、そのため構成元素とはまったく異なる特性を発現できる特徴がある。たとえば、チタンとアルミニウムの二元系状態図には、Ti₃Al、TiAl、TiAl₃の三つの金属間化合物が存在するが、アルミ...
チタン辞典 ガルバニック腐食 2020年5月21日 異種金属接触腐食または接触腐食ともいう。電池作用による腐食でもあり、電食ということもある。異種金属を接触させて、これを導電性の溶液に浸すと、浸した溶液に対する自然電極電位が水素よりも低い卑な金属はイオンとなって溶液中に溶けこみ、残された電子は接触界面を通って貴な金属の方に移動して、金属の表面で次式の反応をおこす。O2+...
チタン辞典 剛性率 2020年5月14日 横弾性係数ともいう。材料にせん断応力を加えたとき、弾性変形の領域では、フックの法則が成り立ち、ひずみは応力に比例する。この比例定数を剛性率という。すなわち、せん断応力tとせん断ひずみyの場合、剛性率GはG=t/yで表示される。 純チタンの常温での剛性率は0.447x10^5MPaで、鉄の2分の1、アルミニウムの1.5倍...