カテゴリー別アーカイブ: な行

熱延板

熱間圧延して製造した板製品。広義にはホットストリップも含む。純チタンの熱延板は、鋳塊からまずスラブを作り、その後、厚板圧延また連続熱間圧延によりつくる。生産性を上げ、コスト削減のため製鉄所の鉄鋼用設備が使用されている。チタン合金の場合は、β合金を除き、すべて熱間で圧延する。薄くなると、重ねてそれを鋼板で全周をつつみ熱間圧延をする。

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伸び

引張試験における変形量を表す値。変形後の引張試験片の標点間距離Lと変形前の標点間距離Loを用いて次式で表される。e=100x(L-Lo)/Lo (%) 弾性変形範囲内を弾性伸び、局所的なくびれを生じない範囲の伸びを一様伸び、破断までの伸びを破断伸びという。純チタンの伸びは酸素・窒素・炭素などの不純物元素量の増加により著しく低下する。純チタンでは18~30%程度の伸びであり、(→引張強さ)、純ニッケルや純アルミニウムで得られる40~50%の伸びと比べると小さいが、ヨード法で作製した高純度のチタンでは50%をこえる大きな伸びを示す。
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熱処理性

 

金属材料を熱処理することによって、所期の性質が適確かつ容易に得られる場合を熱処理性があるという。Β型チタン合金も熱処理性にすぐれており、溶体化処理と時効処理を組合わせると析出硬化し、高い強度を得る事ができる。
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熱伝導度

熱伝導率・伝導性ともいう。物体内の単位面積の等温面を通って、これと垂直な方向に、単位時間に流れる熱量と、その方向の温度勾配との比。金属は自由電子により熱が伝達されるので、一般に大きな熱伝導度を示すが、チタンの熱伝導度は、銀や銅に比較すると小さく、それらの5%程度である。
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梨地肌

酸洗肌。表面の状態の一つで、鏡面仕上げとは異なり、ザラザラした表面が特徴。酸洗した後の表面が、梨に似ている。

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ナトリウム還元法

スポンジチタン製造の一方式。四塩化チタン(TiCl₄)をナトリウム(Na)と反応させ、TiCl₄の塩素をNaと結合させて金属チタンを得る方法。
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ニアα型チタン合金

スーパーα合金ということもある。Α相を主体とし少量のβ相を含む組織で、高温強度の向上をはかった耐熱チタン合金。合金の組織による分類名ではあるが、用途もほぼ特定されるのが本合金の特徴である。耐圧チタン合金は、元素の拡散速度と相安定性の利点から、α相単相合金として開発されたが、α相での固溶強化のみでは同時に脆化が生じることが明確にされ、少量のβ相をふくむ組織での合金設計に方向転換して、着実に耐用温度を高めた経緯がある。この名称は、α単相に近い組織であることから名付けられた。

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二塩化チタン

融点1035℃。黒褐色の結晶。潮解性があり、空気中に放置すれば塩酸とチタンの酸化物に加水分解する。三塩化チタンを水素中で440℃に加熱すれば、2TiCl3=TiCl2+TiCl4の不均化反応によって粉末状の二塩化チタンを得る。

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熱安定性

耐熱性ともいう。高温で使用される材料に必要な性質である高温強度・クリープ強度・疲労強度・耐酸化性などが高温で長時間維持されること。金属材料の多くは、機械材料や構造用材料として常温付近で使われるが、火力発電のボイラー蒸気タービン、ガスタービン、石油化学工業の反応装置、ジェットエンジン、自動車のエンジンなどの高温部を構成する材料は500℃から最高1400℃で使用されるので、それぞれの温度で長時間の使用に耐えること、すなわち熱安定性が必要である。これらの目的のためには耐熱鋼や耐熱合金が使われる。
チタン合金では、α型チタン合金が熱安定性にすぐれ、耐酸化性では550℃、強度的には最高600℃までの使用が可能である。

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熱化学処理

略称TCT。水素を一時的な合金元素として利用し、組織制御をほどこす熱処理。

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熱間圧延

材料を高温に加熱し、圧延する方法。チタン材を熱間圧延する場合、一般的には純チタンで700~900℃、チタン合金で1000℃以上まで加熱される。

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熱間加工

材料を高温に加熱して、塑性加工をすること。熱間で加工すると、一般に加工性が向上して割れにくくなり、変形抵抗が低下して加工しやすくなる。チタンの熱間加工には、熱間鍛造・熱間圧延などがある。
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熱間成形

板を温間よりさらに高温に加熱して行う成形加工。チタンの場合、約600℃以上の成形をいう。

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熱間鍛造

高温で行う鍛造。チタンの鍛造は高温で行う事が通常なので、ほとんど全て熱間圧延と言って良い。純チタンの場合は加工性が良いが、チタン合金の場合は難しい。加熱してハンマーで叩き、金属内部の空洞をつぶし結晶を微細化し結晶の方向を整え、強度高めると同時に目的の形状に成形する加工技術。

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熱交換器

熱交換器というのは、温度の異なる2種類の流体の間で高温側流体の、熱エネルギーを低温側の流体に伝える装置のこと。一般的には、2流体の間を金属板などで隔ててその金属板を通して熱エネルギーの伝達が行われる。チューブアンドシェルタイプの熱交換器が多いが、プレート式熱交換器も広く一般化している。

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熱処理

金属材料に加熱・冷却の熱履歴を加えることにより、材料の諸特性を変化させる処理。焼きなまし・焼き入れ・容体化処理・焼き戻し等がある。
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熱分解

有機化合物などを酸素やハロゲンなどを存在させずに加熱することによって行われる化学分析である。チタン関係では、四ヨウ化チタンを約1300℃で熱分解して、高純度チタンを得るのに利用されている。(ヨード法)
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